【毒親考察】世代を超えて連鎖する毒
母を見ていると、毒は世代を超えて連鎖するんだなとつくづく思います。
祖父はアルコール中毒で、酒を飲んでは祖母に暴力を振るっていました。
家庭内暴力で不思議なのは、なぜ被害者が警察に通報したり、離婚したりしないのかということです。
被害者が子どもの場合は、通報するという知識がないかもしれませんが(私も知識がなかった)、大人の場合は通報したり離婚したりできます。
それでも、祖母のように離婚せず耐えているだけの人も多い。
自分さえ我慢すればいいという自己犠牲の精神なのかもしれませんが、子どもに夫婦間の暴力行為を見せるくらいなら離婚したほうがよっぽどいいです。
なぜなら、面前DVは最も子どもの脳へのダメージが大きいからです。
普通は、子ども本人がDVを受けることが、最も子どもにとって悪影響であると思いますよね?
それが実は、本人がDVを受けるよりも、家族がDVを受けるところを目撃するほうが、子どもの脳へのダメージが大きいのです↓
祖母は昔の人なので、このような事実は知らなかったのでしょうが、それでも子どもに親のDVを目撃させるのが良いわけがない。
そんなことは、たとえ科学的な根拠がなくても常識的に明らかじゃないですか?
それに、祖母は仕事をしていたので、離婚しても子どもを育てられないということはなかったはずです。
祖母の間違いは、離婚について子ども(私の母)の意見を聞いたということです。
離婚しないことが子どもにとって悪影響になることは明らかなので、意見を聞いている場合ではなく、さっさと離婚するべきでした。
私の母も何を血迷ったのか、離婚しないでほしいと祖母に泣いて頼んだそうです。
このあたりの状況も理解不応です。
自分の母親が、自分の父親に殴られている姿を見ていて、離婚してほしいと思わない神経が理解できない。
離婚しなかったら、永遠に母親は父親に殴られ続けるわけじゃないですか?
私の母はそれでもいいと思ったから、離婚はやめてほしいと泣いて頼んだわけですよね?
私には、この神経はさっぱり理解できません。
いくら子どもだと言っても、母はあまりにも身勝手だと思います。
結局、母の意見を取り入れて、祖母は離婚しないことに決めました。
面前DVの成果か、母は若くして統合失調症(当時は精神分裂病という病名)を発症。
これは困った!誰かに押し付けないと!ということで、母の症状が安定した頃を見計らって、祖父母はお見合いをセッティング。
相手に病気のことがバレると破談になる!ということで、家族ぐるみで病気を隠すことにしました。
作戦はうまくいき、母はめでたく結婚。
しかし、しばらくして母の病気が悪化したため離婚となります。
せっかく母を押し付けることに成功したのに、返品された祖父母。
しかたなく、母の症状が安定するまで祖父母が面倒を見る日々が続きます。
やっと症状が落ち着いて、母は仕事ができるようになりましたが、すでにいい歳。
行き遅れる前に誰かに押し付けないと!ということで、祖父母はまたもや結婚相手を探し始めます。
そこで白羽の矢が立ったのが私の父。
公務員の父なら、母が働けなくなっても養えるだろうと思ったのか、またもや家族ぐるみで病気を隠すことにしました。
祖父母の作戦がうまくいき、母は再婚。
その頃、母はすでに40間際となっていました。
なんとか押し付けることに成功した!と胸をなでおろす祖父母。
その後も、父には病気のことを隠し続けたのでした。
母は面前DVの影響で暴力に対する敷居が低くなっており、かつ統合失調症を発症して感情のコントロールができなくなったために、子どもに対して簡単に暴力を振るう人間になりました。
つまり祖父母の(主に祖父の)毒が、世代を超えて母に連鎖したのです。
このように、毒は世代を超えて連鎖します。という話でした。