ガリガリだった子ども時代
子ども時代ガリガリだったせいか、いまだに食事の適量がわからないですし、体質的にそこまでは太りません。
人生最大に太っていた時期も、162cmで50kg半ばくらいだったので、はために見たら健康的(?)に見えたかもしれません。
子どもの頃は自分があまりにも細いので、もしかして自分の身体には寄生虫がわいているのかもしれないと気が気がではありませんでした。
というのは、身体に虫が住みついていると、いくら食べても太らないと聞いたことがあったからです。
虫がいる自覚はまったくありませんでしたし、虫はいなかったと思いますが、当時は虫が身体にいたらどうしよう!という恐怖に支配されていました。
そこで、小学校高学年の頃だったと思いますが、おこづかいを持って近所の薬局で虫下しを購入して、自発的に飲みました。
これで虫が取れたら、もう少し太れるようになるんだと思っていたと思います。
ただ、虫下しを飲んでもとくに変化はありませんでしたね。
虫が出てくるということもありませんでしたし、体重が変わるということもありませんでした。なので、虫はいなかったのでしょう。
中学生になると思春期のために身体付きがふっくらとしてき、高校生になると買い食いもするようになるので、ガリガリな身体付きに悩まされることはありませんでした。
今は体重に振り回されるのが嫌なので、あえて体重計を家に置いていないですが、自分では普通に食べているつもりです。
ただ、どうしても食事の適量がわかりにくいんですよね。母の作る料理が質素だからだったのかもしれませんが。
適量食べているつもりでもすぐにお腹がすくし、かといって食べすぎるとお腹が痛くなります。胃腸が、大量に食べ物を消化できない身体になっているような気がします。
母が料理を作るときは、基本的に焼き魚(鮭やサバの切り身)、ほうれん草のおひたし、カットトマトの3品で、量も少なく、またわたしは白ご飯を食べる習慣がなかったので、夜ご飯はそれだけでした。
子どもの頃は、白ご飯が主食ということさえ知りませんでした(一応、家の炊飯器にはカピカピになったご飯が入っていましたが)。
一度、親戚の家に家族で出かけたときに、親戚のおばさんから好きな食べ物は何か聞かれて、何も答えられませんでした。そして、さんざん悩んだすえに「トマト」と答えました。
母は、料理らしい料理はめったにしなかったので、いつも母の用意するもので好きなものといえば、トマトしかなかったからです。
普通の子どもだったら、ハンバーグやからあげなどと言うのかもしれません。
母は、食事を与えないということはさすがにありませんでしたが、まあ非常に質素でしたね。
倹約していたというわけではなく、病気のために複雑な工程を要する調理ができなくなっていたのだと思われます。