毒親の洗脳って怖いですね
私は10代後半まで、ずっと自分がデベソだと思っていたんですよね。
というのは、毒母から「デベソ、デベソ」と子どもの頃にからかわれていたからです。
で、これが私のヘソをななめ横から撮った図↓
いや、どこからどう見てもくぼんでますよね?
むしろ、何をどう見たらデベソに見えるのか。
正面から見ると、真っすぐの閉じた縦線ではなく、開いているからデベソ認定したのか?
でも、開いていても少なくとも出てはいないので、母がなぜデベソ認定したのか理解に苦しみます。
今は毒親の洗脳が解けたので、自分のヘソを見ても何とも思いませんが、怖いのは10代後半まで自分のヘソが出ていると信じていたこと。
当時は洗脳されていて「開いたヘソ=デベソ」だと思っていました。
母に1~2回言われただけなら洗脳されることはなかったのかもしれませんが、母は私をからかうのが趣味だったので、何度も同じことでからかってくるんですよ。
ヘソのことも、保育園に通う頃から何度も言われ、私が泣くまでからかい続けてきたこともありました。
だから、自分のヘソは変なんだと思って、保育園の頃からずっと悩んでいました。
男だったら気にしないのかもしれませんが、女性はたとえ子どもの頃でも自分の外見を気にするじゃないですか?
当時は開いたヘソがよくないと思っていたので、大人になったら手術を受けて、閉じた縦線のヘソにしようとさえ思っていました。
ただ、ファッション誌の水着姿のモデルのヘソを見たときに、閉じた縦線のヘソの人もいますが、開いているヘソの人も少なくないことに気付いたんです。
それでいろいろ調べて、鏡で自分のヘソと見比べて、しだいに気にしなくなりましたね。
少なくとも、手術は必要ないという結論に達しました。
そもそも、手術でぴったり閉じた縦線にしてしまうと、ヘソの掃除ができないような気がします。
子どもの頃は真剣に悩んでいたので、今思うと悩んでいたことがあほらしいです。
髪の量にしても、母から「髪が少ない」とからかわれていたので、自分の髪は少ないと思っていました。
しかも、母はキレたときに私の髪をつかんで振り回すことがあり、そんなときは私の髪が大量に抜けるので、そのうちハゲるのではないかと気が気ではありませんでした。
小学生の頃は、髪のことで一時期はノイローゼのようになっていました。
ところが美容院で、(私の)毛量が多いというようなことを、美容師が何かの話の流れで言ったため、びっくりしたことがあります。
当時、私は毒母に洗脳されきっていたので、驚いて「え?少なくないですか?」と聞き返しました。
すると美容師いわく、髪質は細いけど多いとのこと。
それを聞いても、私は当時あまりにも毒母に洗脳されきっていたので、最初は美容師のお世辞だろうと思ったんですよ。
「髪の量が多い=良いこと」という思考も、今から考えれば毒母の洗脳だったんですが、とにかく当時はそう思っていた。
なので、他の美容室に行ったときに、私の毛量がどれくらいなのか美容師に聞いてみたんですね。
同じ質問を、2~3の別の美容室で担当美容師にしてみたところ、美容師が私の髪を束にして握って確かめて、みんな多いと言うんですよ。
少ない、もしくは普通だという美容師はいませんでしたね。
私はそれでも洗脳されていて信じられなかったので、「少なくないんですか?」と、最初の美容師とは別の美容師にも聞いてみました。
すると、その人は私の髪の束を握っている手を鏡で見せてくれ、髪を握ったときの指の位置について詳しく説明してくれました。
「……だから少ないということはないですね。これを少ないと言う美容師はいないと思います。僕はむしろ多いと思いましたけどね」
と説明されて、やっと納得しました。
髪の量が少ないと、母からさんざんからかわれていたのは何だったのか?
事実を知ったときは、なんかもう脱力しましたね。
結局、悩む必要のないことでコンプレックスを植え付けられ、悩んでいたということです。
しかも、コンプレックスを植え付けてから、わざとそこを攻撃するという卑劣さ。
母がよく私の髪をつかんで振り回したのも、私が髪の少ないことを気にしていたから、わざとそうしてきたんですよね。
私が髪をつかまれるのを嫌がれば嫌がるほど、母はおもしろがって笑っていましたから。
毒親の洗脳は、子どもがまだ自分の考えを形成していない、ほんの幼い頃から始まります。
だから、子どもは毒親の洗脳が事実だと思い込みますし、本当のことを知ってもそれが事実だとはなかなか信じられないのです。
毒親の洗脳は本当に怖いですね。