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子どもが不登校になったときに親ができること・知っておきたいこと

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文部科学省によると、2018年度に自殺した小・中・高校生は332人で、1988年に統計を取り始めて以来、過去最多となりました。

このうち、自殺の原因が不明のケースが6割近くを占めており、いじめではなくても自殺に至ってしまうことが多いようです。

子どもが学校へ行きたくないと言ったときに、子どもを追い詰めてしまうと、最悪の場合子どもの自死に至ります。

たとえ自死を免れても、学校へ無理やり登校させたストレスが、精神疾患を発症させる引き金になったり、一生のトラウマになったりすることも少なくありません。

この記事では、子どもが不登校になったときに親ができることや、知っておきたいこと、してはいけないことを私の体験をもとにご紹介します。

子どもが不登校になったときに親がしてはいけないこと

まずは、親がしてはいけないことから解説します。

 

1.原因を「解決」して何が何でも学校へ通わせる

多くの親は、原因が解決すれば、子どもが学校に通えるようになると考えているようです。

中には、問題を解決して通えるようになる子もいると思いますが、発達障害などで学校生活そのものがその子に合っていない場合は、解決のしようがないと思うんですよね。

学校へ通えるようになるためには、その子の性格や性質を変えないと難しいケースも少なくありません。

 

さらに、子どもがいじめられている場合、親に自分がいじめられていることを言いたがらない子どももいます。

なので、親が必死に解決しようとして子どもに原因を聞きだしても、子どもが何も言わないこともあるでしょう。

その場合は、無理やり聞き出そうとしても意味がありません。

 

また文部科学省も、不登校に対してこのような指針を示しています。

「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。

つまり、不登校の子を無理やり学校へ戻すよりも、社会的な自立を考えてサポートしてあげることが大切なのです。

「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省

 

2.怒鳴る・叩く・説教する

子どもが学校に行きたいのに行かせないのは、法律違反になるケースがありますが、子どもが嫌がっているのなら行かせなくても法律違反にはなりません。

「法律違反になる=自分が犯罪者になってしまう!」と思うのか、子どもの不登校に対してヒステリックになる親がいます。

また、怒鳴ったり叩いたりして子どもを恐怖で押さえつけても、根本的な解決にはなりません。

恐怖心から学校へ通うことはあるかもしれませんが、子どもの問題は何も解決していません。

親子関係の信頼関係は完全に失われますし、精神的にますます子どもを追い詰めるだけです。

 

3.落ち込む

子どもが不登校になっても、全然落ち込む必要はありません。

後で説明しますが、小中高と不登校でも、専門学校や大学への進学は可能です。

子どもは学校へ行けなくても、将来のことを真剣に考えています。

「学校へ行かない=サボっているだけ、将来のことを考えていない」というわけではありません。

むしろ、学校へ行けないと、子ども自身も将来のことが不安だと思います。

なので、子どもが不登校になったときに、親が不安になりすぎないことが大切です

親が落ち込んで悲観的になっていると、それは子どもに伝わるので、子どもは罪悪感にかられて居たたまれなくなります。

全然落ち込む必要はないので、明るく子どもに接してあげてほしいですね。

子どもが不登校になったときに親が知っておきたいこと

次に、不登校について親が知っておきたいことを説明します。

 

1.会社勤めに向いていない子は別の道もある

不登校児は、もともと集団生活に向いていない子も多いです。

別にこれはわがままとかではなく、性質的に集団生活に向いている子と向いていない子がいるということです。

昔は、会社や工場で勤めるというのが通常の勤務スタイルだったので、集団生活ができないと社会に出られないことも多かったのですが、今は社会も変わってきています。

ネットで完結する仕事も増えていますし、何か特技をいかしてフリーランスの仕事をするということも可能です。

学校というのは、基本的にサラリーマン養成所ですから、子どもがサラリーマンに向いていないのであれば、無理に学校にしがみつかないでもいいと思うんですよね。

その代わり、将来サラリーマンにならなくても生きていけるように、得意分野をお金を稼げるレベルまで伸ばしてあげるなど、できるかぎりのサポートをしてあげるといいでしょう。

 

たとえば「ゆたぼん」という小学生のYouTuberがいますが、ゆたぼんは小学生で不登校になり、現在はYouTubeで動画投稿をしています↓

 

 

こんなふうに小学生の頃から動画投稿していれば、動画編集スキルやトークスキルが磨かれるので、仮にYouTubeで活動できなくなっても、将来食べていくのには困らないと思いますね。

動画編集の仕事なんていくらでもありますし、トークスキルをいかして営業職につくこともできるでしょう。

しかも、ゆたぼんは登録者が12.7万人なので、おそらく月100万以上稼いでいるはずです。

※登録者1,000人=月1万円、登録者1万人=月10万円、登録者10万人=月100万円くらいと、あるYouTuberが解説していたことがあります。

 

小学生の頃からこのようなビジネス活動をすることは、将来にとっても非常に役立つと思いますね。

そもそも、ゆたぼんは会社員は向いていないと思うので、無理やり学校へ通い続けても、将来にとってプラスにはなっていなかったでしょう。

逆に、学校へ行くことによって、ゆたぼん独自の感性が失われていたかもしれません。

動画投稿で、動画の実践的な勉強もできるので、ゆたぼんは普通の小学生よりもずっと多くのことを学んでいるのではないでしょうか?

ゆたぼんを批判する人もいますが、私は応援していますし、ゆたぼんのYouTube活動を理解し応援しているご両親もすばらしい方たちだと思います。

 

2.義務教育のクオリティは低いので無理に登校させる必要はない

本の学校教育、とくに義務教育のクオリティは非常に低いです。

そもそも、今の日本の教育は、戦後GHQが日本人をコントロールするために作ったものなので、クオリティが低くて当たり前なんですね。

その証拠に日本の学校教育は、

・自虐史を学ばせる(戦勝国に永久に逆らわない・原爆を始めとする戦勝国による戦争犯罪を受け入れさせるため)

・暗記中心で考える力をなくす

・無意味な英語教育

飛び級ができない(日本から優秀な人材が出るのを阻止するため)

・理不尽な校則で生徒の自由を奪う=命令に従うだけの人間を養成

ように作られているのです。

 

義務教育のねらいは、自分の頭で考えずに上の言うことを聞いて、文句を言わずに淡々と労働してくれる人材を量産することです。

そして、アメリカを始めとする戦勝国に永久に逆らわないこと。

また、戦前は日本でも飛び級が可能でしたが、GHQは日本に欧米諸国を脅かすような科学技術を持ってほしくなかったので、優秀な人材が出ないように飛び級を廃止しました。

このように、少なくとも学校には子どもを無理やり通わせるほどのクオリティはないので、そこまで登校にこだわる必要はないと思います。

 

3.教師の質も低い

教師、それも義務教育の教師の質というのは、非常に低いです。

稀に良い人もいますが、あまり期待しないほうがいいです。

たとえば、いじめを見て見ぬふりする担任は少なくありません。

これは、自分のクラスでいじめ問題が起こると担任の指導力が足りないという評価になるので、教師としてはあまり大ごとにしたくないからです。

いじめ問題で、学校が適切な対応をせず子どもが亡くなってしまったというケースがありますが、あれは氷山の一角であって特別なことではないと思います。

 

私の両親も公立小学校の教師なのですが、2人とも人間性に問題がありますね。

父親は子どもやペットに平気で暴力を振るうような人間ですし、母親は統合失調症

ま、精神疾患の教員も多いですからね。

なぜ教師の質が低いのかというと、公立の学校の場合は、明らかに教師に難があっても、刑事事件を犯さない限りは働き続けることができるからです。

クレームが教育委員会まで上がったとしても、せいぜい転勤になる程度です。

それでは私立ならいいのかというと、私立はコネがあれば難のある教師でもクビにならないので、私立でも同じことでしょう。

こういう教師から教育を受けると、多感な時期なので、少なからず人格形成に影響を受けるでしょう。

なので、学校へ行かないことは、必ずしもマイナスの面ばかりではありません。

不登校には、悪質な教師によってマイナスの影響を受けないという面や、自分の得意分野を伸ばせるというプラスの面もあります。

 

4.子どもの不登校は必ずしも親のせいではない

子どもの不登校は、親のせいである場合と、親のせいではない場合があります。

親のせいである場合は、たとえば子どもを怒鳴ったり叩いたりして育てたせいで、他人と建設的な関係を築けない子どもになってしまったなどです。

子どもを虐待(心理的虐待も含めて)すると、子どもの脳が変質することが判明しており、攻撃的で猜疑心が強くなる傾向があり、交友関係でトラブルを起こしやすくなります。

また、精神的にも問題を抱えやすくなることがわかっています。

このような状態で学校へ行っても、いじめの加害者もしくは被害者になるだけでしょう。

 

一方、親のせいではない場合もあります。

たとえば、子どもが生まれつき発達障害や、発達障害のグレーゾーンである場合は集団授業が向いていないこともあります。

発達障害がある子は、できることとできないことの差が激しいことが多い。

また発達障害がなくても、とくに勉強ができる子や、逆に勉強ができない子は、集団授業よりも自分のペースでできる自宅学習のほうが、効率的にも精神的にも良いでしょう。

たとえば私の例をあげると、ブログならいくらでも書けるのですが、中学のときに授業中に書かされた作文は1行しか書けませんでした。

授業中(中学の授業だから50分?)必死に考えて1行って、終わってないですか?

当時の担任からは不真面目だと思われたのか、三者面談のときに親にその作文を見せられて、私の態度について注意されました。

私は遊んでいたりサボっていたわけではなく、真剣に考えて1行しか書けなかったのに、親からも担任からも態度が悪いと見なされたので悲しかったですね。

このように、できることとできないことの差が激しい子は、自宅で自分のペースで勉強したほうがいいです。

できないことは自分のペースでゆっくり学び、逆にできることはどんどん自分で勉強を勧めていくというやり方が合っていると思います。

 

5.小中高と不登校でも大学進学は可能

自宅学習でも、高卒認定試験を受けて合格すれば、高校卒業資格は得られます。

なので、専門学校や大学への進学も可能です。

高卒認定試験というのは、落とすための試験ではないので、難しいものではありません。

また、文部科学省過去問を公開しているので、試験の傾向に沿って対策を十分に行えば、まず落ちることはありません。

また16歳から受けられるので、早めに取得しておいて、18歳になるまで大学受験の準備期間にあてることもできます。

行きたい大学があれば、市販の過去問で出題傾向を調べて、その大学に特化した勉強もできるので、むしろ大学受験のためには効率がいいと思いますね。

子どもが不登校になったときに親ができること

最後に、子どもが不登校になったときに親ができることを解説します。

 

1.子どもに合った教育を受けさせてあげる

すべての子どもは1人ひとり違う個性・性質を持っているので、全員にとって正解の教育というのはありません。

たとえば、発明家として有名なトーマス・エジソンも、学校では「1+1=2」が理解できず、落ちこぼれでした。

「1+1=2」なんて、幼稚園児でもわかるじゃないですか?

ところが、エジソンにはなぜそうなるか理解できなかったのです。

そこで、母親はエジソンをホームスクールで育てることに決めます。

エジソンは、自主的に家庭でさまざまな化学の実験を行い、知的好奇心を満たしました。

自宅学習で、思う存分自分の好きな研究を行ったことが、後の発明にも生かされたのでしょう。

このように、エジソンにとっては、自宅で実験に打ち込むことがベストな教育だったのです。

学校に向いていない子でも、このように自分に合った方法なら必ず才能は伸びます。

 

2.子どもと一緒に考える

たとえば、中学生で不登校になった場合、問題になるのが高校進学ですよね。

そんなときに、「こういうのもあるよ」と通信制高校のパンフレットを渡してあげたり、高卒認定試験のことを教えてあげたりするだけでいいと思います。

後は、個人的には進研ゼミもおすすめですね。

私も小中学生の頃にやっていましたが、イラストが豊富でわかりやすかったです。

押し付けがましくならないように、あくまで子どもの考えを尊重するというスタンスなら、子どもは親が味方になってくれているとわかると思います。

高卒認定試験に合格する以外でも、通信制高校を卒業することで高校の卒業資格が得られます。

 

3.子どもを応援する

応援すると言ってもいろんなパターンがありますが、口だけで応援するのではなく実際に行動で示してあげると、子どもからすると心強いと思います。

たとえば、子どもが大学進学を目標にしている場合は、定期的に全国統一模試を受けさせてあげて、自分の学力を客観的にチェックする機会を作ってあげるといいと思います。

やはり、1人で勉強していると、自分の学力がどれくらいなのかわからないんですよね。

模試を受けると、志望校の判定が教科ごとに出るので、勉強の励みや指針にもなるでしょう。

また、子どもと一緒に通信制高校の見学に行ったり、志望大学のキャンパスへ行ってみたりするのもいいですね。

まとめ

長くなりましたが、自分自身が親にしてほしかったと思うことも含めて、子どもが不登校になったときに親ができることや、知ってほしいことをご紹介しました。

不登校でも、専門学校や大学進学はできるので、まったく悲観する必要はありません。

むしろ不登校なら、自分の好きなことに打ち込む時間が持てるので、スキルや得意分野を伸ばす良い機会だと思います。

なので、楽観的に子どもを応援してあげるといいのではないでしょうか?