毒親育ちのブログ

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統合失調症の後遺症とは?認知機能に障害が残った親の例

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統合失調症を発症すると、まれに後遺症というか、障害が残ることがあるとされています。

WHOが統合失調症の予後を調査したデータによると、22%の患者は寛解し、35%の患者に軽い機能障害が残り、8%は障害が継続し、残りの35%は症状が悪化していたそうです。

私の親は、話もできないような状態だったらしいのですが、無理やりであれば仕事ができる状態にまで回復しました。

医者と本人は寛解したと思っていたのではないでしょうか。

ただ、家族の目から見ると、知的障害のような障害が残っていました。

実際に障害が残るとどのようになるのか、中程度の傷害が残った親のケースをご紹介します。

※症状の出方は個人差がありますので、一例として参考までにご覧ください。

記憶力が低下する

母はそこそこ良い大学を出ているので、もともとの記憶力は悪くはないはずです。

本の学校の勉強はいわば暗記ですからね。記憶力に優れていれば学校の勉強もできますし、そこそこの大学に入学することもできます。

ところが、母は大学を出ているとは思えないほど記憶力が悪く、何でもすぐに忘れます。

同じことは基本的に3~4回は聞かなければ覚えられません。

自分の病気が原因で忘れぽっくなっているという意識がないため、忘れていることを指摘すると、こちらが作り話をしていると決めつけてきます。 

集中力がなくなる

視覚や聴覚は衰えてはいないと思いますが、そこに注意を向ける集中力がないためか、あまり物事に気づきません。

目の前で何か起こっていても、それを見落としやすいです。

車の運転も、集中力が必要になるためできなくなるようです。

運転自体はできないこともないのですが、一度事故を起こして以来、運転は一切しなくなりました。

家事ができない

家事はほとんどできなかったですね。

洗濯はできるのですが、料理や掃除といった、ある程度細かい作業になると難しいようです。

もともと得意ではなかったと思いますが、病気になってさらにできなくなったのでしょう。

また、2つ以上のことを同時に行うことができません。

料理工程も1つの作業を終えてから次に行くという感じで、同時並行することができず、はたから見ていると要領が悪いです。

たとえば夕食に焼き魚とサラダを作るとき、魚を焼いている間に野菜をカットするということができません。

魚を焼き終わってお皿に乗せてから、野菜をカットし始めるという感じです。

思考停止している

基本的に、考えるということがありません。

大学を出てこれくらいの思考力しかないの?と思うほど、考えるということが苦手です。

ここではいくつか例をあげて説明したいと思います。

■テレビや新聞の言うことを鵜呑みにする

自分で考えることを放棄しているので、基本的にテレビや新聞の言うことを鵜呑みにします。

テレビや新聞って、プロパガンダ(政治的な宣伝)が多いじゃないですか?

有名なのは朝日新聞ですね。

朝日新聞吉田清治の「韓国・済州島の女性を強制連行した」という嘘の証言を(後の調査で嘘だと判明した)、調査もせずにそのまま記事にし、裁判で負けていましたよね。

母は、こういった捏造記事をすべて鵜呑みにするタイプです。

テレビや新聞で「日本はもっと移民を受け入れなければならない」と報道していたらそれを鵜呑みにするし、「日本には外国人参政権が必要」と報道されていたらそれも鵜呑みにするタイプですね。

■問題を問題と認識しない

基本的に思考停止しているので、問題を問題とすら認識できません。

たとえば、家の中で子供がぐったりしていたら、普通は具合が悪いのかな?と思うじゃないですか。

何も原因がないのに、子供がぐったりすることってありませんよね。何かあったのかと思うのが普通の人間です。

それが、母はそういう考えにはならないんですよね。

子供のころ、風呂上がりに気分が悪くなって、裸のままうつぶせに倒れていたことがあるのですが、そのまま朝まで放置されました。

せめて、風邪を引かないよう布団をかけてくれてもいいのでは?と思うのですが、そういう発想すら思いつかないようです。

■想像力がない

基本的に考えることをしないので、想像力もありません。

人の気持ちを思いやったり、場の空気を読んだりなど、想像力が必要なことは一切できないです。

なので、絶妙なタイミングでぎょっとするようなことを口にすることがあります。

短絡的な思考

ほとんど妄想のような、短絡的な思考もよくしていました。

ある結果に対して考えられる原因って、普通はいくつもあるじゃないですか?

たとえば夫婦喧嘩が絶えない場合、原因はいくつも考えられると思います。

夫のほうに原因があることもありますが、妻に原因があることもありますし、両方に原因がある場合もあります。

また、原因が1つだけとは限らず、いくつも原因があることのほうが多いのではないでしょうか?

 

母は、父と言い合いになることがあれば、必ず父が浮気しているからだと決めつけていました。

「お父さんは絶対に浮気している」とよく言っていましたね。

私から見ると、母のほうに問題があることでも、絶対に自分の非を認めることはありません。

物事をいろいろな角度から考えることができなくなるからか、何事に対しても決めつけが多かったです。

人の話を理解できない

また、人の話を理解するのも難しいようです。本を読むことはできるので、活字のほうがまだ理解できるのかなと思います。

自分の言いたいことを一方的に話すことは可能なので、説教やスピーチならできるのですが、相手の話が理解できないので会話を成立させることはできません。

相手の話がひと言やふた言など簡単であれば理解できるのですが、文章が3つ以上並ぶと話の関連性がわからなくなるみたい。

相手が何を言いたいのかが理解できないので、相手の話に対してトンチンカンなことを言ったり、全然関係ない話をしたりします。

 

あと、相手の言うことよりも自分の思い込みのほうを事実と思うようなので、コミュニケーションをとる意味がありません。

本人は、自分の言いたいことを言うことが「会話」と思っています。

相手の言うことを理解しようとする気もなく、いつも自分の言いたいことを言って終わり。

一般的な小学1年生のほうが、まだ母とくらべると意思の疎通ができるだろうと思います。

ほぼ寝ている

家ではほぼ寝ていました。基本的に、テレビを見ながら寝ているかキレているかです。

よく睡眠薬を飲んでいたので、薬の影響もあったのでしょう。

一度母の睡眠薬を飲んでみたことがあるのですが、1粒飲んだだけなのに薬が効きすぎてヤバかったです。普通に意識が飛びます。

あんな強い薬を日常的に飲んでるとか、けっこう危険だと思います。

軽い知的障害があるかのように見える

子供のころから何度か、自分の親には知的障害があるんじゃないかと思ったことがあります。

一見普通の人のように見えるので、外で少し関わるだけならわからないと思うのですが、一緒に暮らしているとやっぱり異常なんですよね。

意思の疎通ができない点も、思考停止している点も、服装や髪型に無頓着な点も、よく変な歌を歌って変な動きをしていた点も、キレたときのなりふり構わない様子も、総合的に見て知的な問題があるようにしか見えませんでした。

ただ、親はそこそこの大学を出ているので、知的障害ではないということになります。

病気のことを隠されていたので、これはいったい何が原因なんだろう?と不思議でたまりませんでした。 

本人は後遺症に気付いていない

本人はまったく後遺症が残っていることに気付いていませんでした。自分のことを普通と思っていたようです。

普通、自分が統合失調症を患っていたら、たとえば被害妄想が出たときに「これはもしかしたら病気が原因でこういう思考になっているのもしれない」と思えると思うじゃないですか?

それが、まったく病気のせいだという思考にならないようです。

客観性がなくなるからだと思いますが、それにしても自分で気づけないものなのかな?と不思議ですね。

本人は寛解したと思っているのでしょうが、はっきり言って家族から見ると異常です。