毒親育ちのブログ

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統合失調症とアスペルガーの共通点

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統合失調症は、遺伝要因と環境要因が組み合わさって発症するとされています。

一方、アスペルガーとは自閉症の一種で、生まれつきの脳の器質障害であると言われています。

統合失調症アスペルガーは異なる障害なのですが、症状がすごくよく似ているんです。

 

わたしの親は統合失調症の診断を受けているのですが、アスペルガーと診断されてもおかしくないくらいアスペルガーの症状が出ています。

アスペルガーのひどいバージョンと言ったらいいでしょうか?

参考までに、アスペルガーと似ているなと思う症状は以下となります。

統合失調症の症状には個人差がありますので、すべての人に以下のような症状が出るわけではありません。

相手の気持ちを想像することができない

アスペルガーの人は、相手の気持ちや感情を想像したり、相手に同調したりするのが苦手です。

「こういうことをされたら嫌だろうな」「こういうことを言われたら嫌だろうな」という想像に基づいた言動ができないので、人間関係でトラブルを起こしやすくなります。

母も同じで、相手の気持ちを考えることが一切できません。

たとえば、相手が気にしている身体的特徴を相手の前で平気で口にしたり、相手からのプレゼントにケチをつけたりなど平気でします。

相手がムッとしても、本人は自分ではなく相手がおかしいと思っているので平然としています。

相手が嫌がることを平気で行い、相手が嫌がったり怒ったりすると、自分ではなく相手を責めます。

ルールや手順を頑なに守る

アスペルガーの人は、ルールに従って生活することはできるので、学校や職場に毎日通うということはできます。

また、手順に従って何かの作業をすることもできるので、工場での機械的な流れ作業は得意だと思われます。

しかし、基本的に決められた事柄以上のことはできず、例外を許さない傾向があります。

 

母も同じで、ルールや手順は守れるのですが、例外に対処できないんですよね。

自分だけでなく、子供にもルールを守らせることを異常なまでに徹底していました。

たとえば子供が朝どんなに具合が悪いと訴えても、熱がないかぎりは絶対に学校を休ませず、暴力や脅しで無理やり学校へ通わせます。

そういう日は、午後から39℃以上の高熱が出て学校を早退することも度々ありました。

その後、子供が高熱で何日間も寝込むことになっても、母には自責の念はまったくなくケロッとしていました。

普通、一度そういうことがあれば、子供がしんどそうにしていたら次回から熱がなくても休ませると思うのですが、学習能力がないので何度も同じことをされましたね。

工夫・柔軟性がない

アスペルガーの人は、決められたルールや手順に従うことはできますが、工夫をしたり柔軟に対応したりすることは苦手です。

母も、工夫したり柔軟に対応したりすることは苦手でした。

たとえば料理をする場合、レシピを見てその通りに作ることは可能ですが、ある材料が足りないときにそれを他の材料に置き換えるという発想ができません。

また工夫することができないので、レシピにアレンジを加えることはできませんし、冷蔵庫の中の残りものを使って何か作るという柔軟な対応もできません。

会話のやり取りができない

アスペルガーの人は一方的に話し続けることはできても、会話のやり取りをするのが苦手です。

母も、話をすることはあっても自分の話ばかりでした。

一方的に延々としゃべり続けることはできても、相手の話を聞けません。

そもそも相手の話を理解できないので、聞こうという気にならないようです。

相手が何かを話そうとしていても、すぐに相手の話を奪って自分の話をし続けます。

基本的に相手の話や相手の気持ち・感情には興味がないので、自分が一方的にしゃべりたい気分のときだけ話しかけてきます。

声の大きさを調節できない

アスペルガーの人は、場面に応じて声の大きさを調整したり、声に抑揚をつけるのが苦手と言われています。

母も、場面に応じて声の大きさを調節するということができません。

なので、家でも急に大きな声を出して周囲をびっくりさせることがありました。

あと、電話やインターホンに出るときは、必ずといっていいほど大声を出します。

電話やインターホンって、普通の声で話せば十分聞こえるじゃないですか?

それがわからないようで、電話ではこちらの耳が痛くなるほどの大声を出していました。

身だしなみに無頓着

アスペルガーの人は、身だしなみに無頓着なケースも少なくありません。

母も身だしなみに無頓着で、いつも悪趣味なくたびれたような服を着ていました。

貧乏で服が買えないということではなく、自分の恰好が人からどう見えるかまったく気にならないのです。

服装も男女兼用のものが多く、いつも部屋着のような服装で外出していました。

偏食

アスペルガーの人の中には、極端な偏食傾向のある人もいます。

母も偏食がひどく、夕食をまともに食べることがほとんどありませんでした。

夕食の代わりに何を食べているのかというと、菓子パンやお菓子を食べているんですね。

太っているのを気にして野菜をよく食べてはいましたが、野菜を食べた後にお菓子を食べるので意味がないんですよね。

ダイエットダイエットと言っていましたが、食生活は絶対に変えませんでした。

片付けが苦手

アスペルガーの人は片付けが苦手と言われています。

母も片付けが苦手で、家の中はいつもゴミだらけ、冷蔵庫の中は傷んだものだらけでした。

冷蔵庫に入りきらないものは常温で保管しているので、食材に虫がわいたりカビが生えていたりすることもあります。

物心ついたときから家の中はゴキブリだらけ。それも、山奥や田舎で見かけるような巨大なゴキブリをしょっちゅう見かけました。

砂糖などの調味料も容器のフタを開けたままで放置しているので、容器の中でゴキブリが死んでいることもありました。

家の中が虫だらけゴミだらけでも、それが汚いとか不潔だという概念につながらないため、問題意識がわかないようです。

統合失調症アスペルガーの誤診も多い?

家族の目から見ても、統合失調症アスペルガーは本当によく似ています。

なので、精神科医によって見解が分かれたり、誤診したりすることもあるでしょう。

元農水次官の息子の熊沢英一郎氏(ご冥福をお祈りします)も、18歳で統合失調症と診断されたものの、その後主治医が変わり、新しい主治医からはアスペルガーと診断されています。

医者でも、統合失調症アスペルガーはどちらか判断がつかないことがあるようです。

 

母は確実に統合失調症らしいのですが、私から見るとアスペルガーといっても通用するほど症状が似ていますね。

精神科で家族が統合失調症もしくはアスペルガーと診断された場合、セカンドオピニオンやサードオピニオンも聞いたほうが安全だと思います。

誤診の可能性を少しでも減らし、それぞれの治療に適したアプローチをしていきましょう。