毒親育ちのブログ

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親が子どもをひいきするとほぼ確実に兄弟間の仲が悪くなる理由

親の中には子どもをひいきし、兄弟間で差別して育てる人がいます。

本人は何も考えていないんでしょうけど、ひいきして育てると兄弟間の仲がほぼ確実に悪くなります。

なぜなら、どちらか一方だけひいきすることは、争いを引き起こすための手法として確立されているからです。

親が子どもをひいきするのって、西欧列強の「分割統治」という植民地支配のやり方と同じなんですよね。

 

分割統治とは、支配者が一方の被支配者層を優遇し、被支配者間で争うように仕向ける方法です。

つまり、一方の勢力をひいきすることによって、もう一方の勢力に恨みねたみを引き起こし、それをきっかけとして両者間で争いを起こさせる方法ですね。

これは植民地支配において、非常によく使われる方法です。

たとえば、19世紀にイギリスがインドを植民地支配したときは、イスラム教徒を優遇し、ヒンドゥー教徒を弾圧することで、インド内の宗教対立をあおりました。

こうやってお互いに争わせることによって、自分たち(=イギリス)に矛先が向かないようにしたのです。

ベルギーやドイツも、ルワンダブルンジ共和国において、フツ族ツチ族という2つの民族の間に格差をもうけ、互いに争わせました。

支配者にとっては、被支配者間で内輪もめしてくれていたほうが都合がいいのです。

内輪もめしてくれているかぎり、一致団結して自分(=支配者)に立ち向かってくることはありませんからね。

 

このように、えこひいきは、争いを生む手段として使われているのです。

だから、子どもをひいきすると、子ども同士で争いが生まれるのは当然なんですね。

親が子どもをひいきすると、もう一方の子どもから親が憎まれると思うじゃないですか?

ところが、一般的な子どもの心理としては、親ではなくひいきされている兄弟を憎らしいと思い敵対心を持ちます。

そして、親からかわいがられない腹いせに、ひいきされている兄弟に反発したり、いじめたりするようになります。

自分に反発してくる、もしくはいじめてくる相手のことは当然嫌いになりますから、そうすると自然と兄弟間の仲が悪くなる。

分割統治のシステムとまったく同じですね。

そうなると、兄弟間でいがみ合ってくれるので、親は自分に矛先が向いてこないので楽。

後は、子どもをひいきし続け、対立させ続ければ家庭内分割統治のできあがり。

 

西欧列強は、これらのことを計算して行っていたのに対して、子どもをひいきする毒親は無意識のうちに行うのですから、ある意味すごいですね。

家庭内に争いを作りだし、かつ自分に火の粉がふりかからないベストな方法を、無意識のうちに行っているということですから。

親は自分が争いを作り出している自覚がないので、子どもがひいきされている兄弟をいじめたら、いじめる子どもだけの問題にする。

ひいきされる子どもも、たまったもんじゃありませんね。

ひいきしてくれと頼んだわけでもないのに親からひいきされ、腹いせに兄弟からいじめられるなんて。