毒親育ちのブログ

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親がおかしいと強く思うなら精神疾患も疑ってみよう

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「自分の親はおかしいんじゃないか」と思うことはありませんか?

私は子供の頃から母親のことをおかしいと思っていました。

常におかしいわけではありませんが、部分部分で異常なまでにおかしいところがあるんですよね。

ただ、普段は一応普通だったので、おかしい理由がわかりませんでした。

理由がわからずにもやもやした気持ちをずっと抱えていましたし、親に対する憎しみもすごかったですね。

なので、精神疾患だと本人から聞いたときは、これまでのもやもやと憎しみの原因がわかってほっとしたことを覚えています。

今まで隠されていたということはショックでしたし、家族の一員と思われていなかったんだなとは思いましたけど。

原因がわかったからといって憎しみが消えるわけではありませんが、原因がわかったことによる安心感というか、謎が解けた感はありますね。

私ではなく、完全に親のほうに問題があったということがわかったので、少なくとも自己嫌悪に陥ることは少なくなりました

 

この記事では、自分の親はおかしいのではないかと思っている人のために、精神疾患かどうか判断するポイントをご紹介します。

親が精神疾患なら、子供はそれを知る権利があると思うからです。

親が精神疾患だと知らなければ、親との関係がうまくいかない原因が自分にもあるのかなと自己嫌悪に陥ったり、自己肯定感が低くなったりする人もいます。

以下の項目(薬以外)に当てはまるからといって、必ずしも精神疾患であるとは限りませんが、一種の目安にしていただければと思います。

毎日大量の薬を飲んでいる

親が毎日大量の薬を飲んでいる場合は、よく調べてみたほうがいいです。

親が(身体の)病気を患っている場合はともかく、身体が健康なのに大量の薬を飲んでいる場合は怪しいと思います。

私の母は、身体は健康なのに毎日大量の薬を飲んでいました。1回につき3~4種類ほど、毎日数回飲んでいたと思います。

母は風邪薬だと言ってごまかしていましたが、1年中風邪薬を飲むなんておかしいですからね。

しかも全然風邪を引いている様子がなく、見た目には健康体そのものなのです。

 

こういう場合は、まず何の薬か調べてみるといいでしょう。

親が薬を保管している場所があると思うので、一度家の中を捜索してみてください。

ゴミ箱の中を探してみても、薬の包装プラスチックが見つかると思います。

薬の袋を見つけたら、薬の包装プラスチックに記載されている薬の名前をメモするか、写真を撮っておきます。

そして、薬の名前をネットで調べてみてください。

その薬が抗うつ薬や抗精神薬だった場合、精神疾患の種類まではわからないかもしれませんが、少なくとも親に精神疾患があるということはわかるでしょう。

※医者に薬を持参して確認するのが一番手っ取り早いのですが、家族が聞いて教えてもらえるのかどうかは疑問です。

寝てばかりいる

うつや統合失調症などの精神疾患の場合、薬の副作用や睡眠薬の効果で眠くなることがあります。

薬そのものにも副作用がありますし、眠れないときに飲む睡眠薬にも睡眠作用があるので、ダブルで眠くなるのかもしれません。

母の場合、平日でも平均して10時間ほど寝ていました。だいたい夜の20時や21時には寝ていることが多かったです。

休日は12時間以上は寝ていたんじゃないでしょうか。

実際に寝ていなくても、寝そべってテレビを見ていたりゴロゴロしていたりするので、はたから見ると怠けているように見えます。

すぐにキレる

精神疾患の種類によっては、興奮しやすくすぐにキレることがあります。

うつでも否定型うつの場合はキレやすくなるようですし、双極性障害でも躁状態のときはイライラしやすいようです。

統合失調症の場合も興奮しやすくなるのですが、私の母もすぐにキレていましたね。

病気の症状自体が落ち着いてからは人並みになりましたが、私が生まれてから15年間くらいはキレやすかったです。

とにかく感情のコントロールができないようで、すぐに怒鳴ったり暴力を振るったりしていました。

キレたときの様子が異常

母はキレ具合が普通ではなく、キレているときは控えめに言っても狂っているようにしか見えませんでした。

完全に感情に支配されている状態で、自分が何をやっているかさえわからないような状態になっていましたね。

子供に暴力をふるいながら泣いているかと思うと、次の瞬間にはヒーヒーと狂ったように笑い出すこともありました。

キレたときの様子は、精神疾患があるかどうかの一種の目安になると思います。

ぼーっとしている

うつや統合失調症などの精神疾患の場合、思考するのでさえ面倒になることがあるようです。

私の親はよく一点を見つめてぼーっとしていました。

テレビを見ながらぼーっとしていることもありましたし、何もないところを見つめてぼーっとしていることもありました。

ぼーっとしているときには何も考えたくない、話したくないようで、こちらが話しかけてもほぼ無視されましたね。

話が通じない

母は、あまり話が通じませんでした。

天然どころではなく、知的障害があるのかもしれないと思うほど話が通じない。

質問や簡単な日常会話はできますが、話し合いなどの複雑な会話はほぼ無理です。

一方的に延々と話し続けることはできますが、相手の話を聞いて理解することが無理なようです。

こちらが話し始めると、まだ話の途中なのに「こういうことを言いたいんだろう」と思い込み、それに対して話を奪って自分が話しはじめます。

母が思い込んでいる内容が、まったくの思い込みでしかないので、全然話がかみ合わないんですよね。

結局、トンチンカンなことを一方的に母が話し続けるだけで終わります。

アスペルガーの人もこのようなコミュニケーションを取ることがあります。

また、何度も同じ話をしているかと思えば話が飛びまくるので、結局何を言いたいのかがわかりません。

軽度のうつや統合失調症の人ならまだ話はできると思いますが、中度~重度のうつや統合失調症になってくると、まじめな話をすることは難しいでしょう。

病気の症状として、会話の内容が頭に入ってこなくなったり、思考が堂々巡りしたりするからです。

また、統合失調症寛解(症状が治まっていること)していたとしても、認知機能に障害が残っている場合は、まじめな話をすることは同様に難しくなります。

身だしなみに無頓着

うつや統合失調症になると、身だしなみを整えるのが面倒になる人がいます。

中には、全然お風呂に入らなくなる人もいるそうですよ。

母の場合はお風呂には入っていたのですが、服装と髪型が明らかにおかしかったです。

おしゃれをするという概念がないようで、そこらへんにある服を適当につかんで身につけたような服装をしていました。

髪型もセルフカットしたようにしか見えないショートヘアで、自分が他人にどう見られるかということにまったく無頓着でした。

強いていうなら、生まれてから一度も恋愛に興味を持ったことがなく、恋愛経験もなく、おしゃれに1ミリも興味のない中年男性のような恰好をしていました。

まあ服装や髪型は本人の好みの問題もあるので、一概には言えないかもしれませんが、それにしても普通とかけ離れていることは確かですね。

身だしなみやおしゃれに関しては、どうでもよくなるようです。

整理整頓が苦手

うつや統合失調症になると、整理整頓が面倒になる人がいます。

集中力がなくなるので、こまかい作業が苦手になるようなんですよね。

私の母も、掃除はめったにしていませんでした。

ごくたまに掃除をすることがあっても、掃除機を1分かける程度で終わり。

また、冷蔵庫の中身もいつもぐちゃぐちゃで、常に何かが腐っていました。

自分が何を買ってきたか忘れて毎日新しい食材を買ってくるので、冷蔵庫は常にパンパンで食材が入りきらないこともありました。

学習能力がない

集中力がないからなのか何なのかわかりませんが、驚くほど学習能力がないんですよね。

先ほど、いつも使い切れないほどの食材を買ってくる例をあげましたが、使いきれず捨てることになるのに、それでも食材を買い続けてくるのです。

普通はこういうことがあれば、買う量が多すぎたかなと思い、少し買う量を控えるじゃないですか?

ところが、そういう意識には一切ならないようなんですよね。

これが私からすると不思議でたまらないんですが、しょっちゅう食材を捨てているのに、それでも毎日スーパーで大量の食材を買ってくるんです。

どうやら、食材を捨てるのが無駄という認識すらないようなんですよね。

だから同じ無駄を繰り返すのだと思います。

何かあっても改善しようという意識がないどころか、問題とすら思っていないことが多かったです。

被害妄想が激しい

母は被害妄想が激しく、いつも被害者のような口ぶりでした。

幻覚や幻聴は薬で抑えられるようですが、被害妄想は抑えられないようです。

自分で選んで買ったものでさえ「店員に買わされた」「騙された」とよく言っていました。

また、母は父に命じて私を殴らせることがあったのですが、祖母には「旦那が子供を殴る」と電話でよく嘆いていました。

自分でわざわざ問題を作り出し、それに酔っているようにしか見えないんですよね。

しかも、自分の矛盾にさえ気付いていませんでした。

記憶障害がある

うつや統合失調症などの精神疾患は、記憶障害の症状が出ることがあります。

どれくらい忘れっぽくなるかは個人差があると思いますが、私の母の場合は軽度の認知症程度です。

何でもすぐに忘れますし、同じ話をよく繰り返しています。

症状が同じなので、おそらく認知症と間違える人もいるんじゃないでしょうか。

とくにまだ親が30代~40代なのに物忘れが激しい場合は要注意です。

まとめ

以上の11点が、親の精神疾患を見分ける上でのわかりやすいポイントです。

親が飲んでいる薬の名前で判断できれば一番楽なのですが、精神疾患を発症していても病院に通っておらず、薬を飲んでいない可能性もあります

なので、薬で判断できない場合は総合的に判断するしかありません。

もし、親本人があまりにもキレたり被害妄想が激しかったりする場合は、ちょっとそのままにしていては危険だと思うので、何とかして精神科の受診を勧めてみたほうがいいかもしれません。