毒親育ちのブログ

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統合失調症患者の妊娠出産について子どもの立場からひと言

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精神科のホームページを見ていると、統合失調症患者の妊娠・出産に希望を持たせるような書き方をしているところが多いんですよね。

希望を持たせるのはけっこうですけど、精神障害者が子育てをするのがどれだけ大変なことかを、きちんと患者とその家族に伝えてほしいです。

 

また、健常者よりも虐待やネグレクトのリスクが高くなることも、医者は患者と家族に伝える義務があると思います。

結局、医者が言うべきことをきちんと言わないから、1人で子育てができると思ってしまい、やっぱり無理でした ⇒ 虐待。

というケースが多いのでは?

 

また、あまりにも医者がプラスの面しか言わないので、安心して深く考えずに産む人も多いんじゃないでしょうか?

産んだ本人は、病気でも子どもを産めてよかったくらいにしか思っていないのでしょう。

もうね、この気持ち悪さをブログにしか書けないのでブログにしたためますけど。

ちょっと無責任すぎない?

私の母親の子育て(という名の虐待)を振り返っても、無責任としか言いようがないですね。

そもそも、私の親は統合失調症の後遺症が残っていたため、子どもの面倒を見られるような状態ではありませんでした。

料理や掃除もろくにできず、何でもすぐに忘れ、家では寝ているか被害妄想でキレているかでしたからね。

子どもの面倒よりも、自分の面倒を見なければならない状態だったと思います。

 

でも、統合失調症患者は症状が重いほど、自分には問題がないと思い込んでいます。

なので、自分に子どもが育てられないとは思わなかったようです。

しかも祖父母からサポートも得られないのに産むって、虐待するために産むようなものじゃないですか?

母に関しては、完全に子どもを虐待するために妊娠・出産したようなものです。

子どもを殺してしまう統合失調症の親も

2016年には、東京都世田谷区に住む統合失調症の母親が、生後3ヶ月の長女を浴槽に沈めて殺害する事件が起きました。

この母親は事件の4年前から統合失調症の症状が出ており、長女を殺害したときは幻聴に悩まされ、心神喪失状態だったとされています。

この母親は通院していなかったそうですが、明らかに統合失調症の症状が出ているのに、よく周囲の人たち(夫や両親)がこの患者に子育てを任せたなと思います。

なぜ子どもを乳児院に預けたり、祖父母の養子にしてもらったりできなかったんでしょうか?

あまりにも殺された子どもがかわいそうすぎませんか?

統合失調症患者の子育てで大変なのは親より子ども

これだけは言いたいですが、統合失調症患者の子育てで、親以上に大変なのは子どもです。

子どもがつらい目にあっていても、理性が吹き飛んでいる統合失調症の親は何も感じません。

親のしんどさは、ネグレクトや虐待を受ける子どもと比べると屁みたいなもんです。

現状は、精神疾患のある患者の子どもの人権は、あまり尊重されていません。

これは、子どもを1人の人間としてではなく、親の所有物と見る人が多いからでしょう。

つまり、患者の権利だけが声高に主張されている現状なんですね。

子どもが統合失調症になった場合は?

不思議でたまらないんですが、遺伝の問題で子どもが統合失調症になったらどうするんでしょう?

私の両親は確実に何も考えていませんが、みんなあまり深く考えないものなんでしょうか? 

どっかの精神科医が「子どもが統合失調症を発症したからといって、その子どもが幸せになれないとは限らない(だから産むのは親の自由)」的なことを言っていたんですが、笑止。

そんなセリフは、せめて統合失調症の母親から生まれ、虐待されてから言ってほしいものですね。

私にはこのセリフは、子どもを産むための言い訳にしか聞こえないです。

こんなんどうとでも使えるじゃないですか?たとえば、

「生まれてすぐに母親から殺されたとしても、生まれてきた子が幸せでなかったとはかぎらない」

「親から虐待されても、子どもが幸せになれないとはかぎらない」

「親からネグレクトされても、子どもが幸せになれないとはかぎらない」

すべて詭弁であり、言い訳ですね。

統合失調症の病気の予後が悪いと、子どもは将来働くことさえできなくなります。

そうなったときに、一般的な統合失調症の親は、子どもが死ぬまで一生面倒を見続けるんでしょうか?

医者はポジショントークをやめるべき

医者はポジショントークをやめるべきです。

結局、精神科医統合失調症患者に「妊娠・出産しても大丈夫ですよ」的なことを言う理由は1つだけだと思いますね。

統合失調症患者の子どもは、統合失調症になるリスクが高くなるので、精神科医は患者にどんどん子どもを生んでもらったほうが将来の見込み患者が増えます。

統合失調症になると、長期に渡って(ときには一生)薬を飲み続けないといけませんから、医者の利益になるのです。

 

また、統合失調症患者はうつや双極性障害など、他の精神疾患に同時にかかっている(または過去にかかっていた)ケースも多いじゃないですか?

つまり、統合失調症の遺伝子を持っていると、他の精神疾患全般に対しても、疾患のリスクが高くなるんじゃないか?と私は見ています。

ようするに、統合失調症患者にどんどん子どもを生んでもらったら、そのうちの10人に1人は統合失調症を患いますし、その他の子どもも精神疾患にかかってくれる可能性があるということです。

つまり、先ほども言ったように医者がもうかるということです。

※片親が統合失調症の場合、子どもの発症率は約1/10と言われています。

参考:統合失調症〔とうごうしっちょうしょう〕|家庭の医学|時事メディカル

 

少なくとも経済面での下心がないかぎり、軽々しく出産を勧めるような発言なんて絶対にできません。

虐待やネグレクトされる子どものことを、全然考えてもいないじゃないですか?

また、認知障害や認知の歪みがある患者は、子どもと適切な関わりができないばかりか子どもにとって危険な存在になりかねないので、妊娠出産のOKを出すべきではないと思います。

不幸な子どもをこれ以上増やさないで

子どもに迷惑をかけること前提で出産するつもりなら、最初から産むべきではありません。

家事・育児・まともな会話もできないのに産むのは、子どもに対して無責任かつ迷惑です。

子どもを自分の所有物と勘違いしている親もいますが、子どもは物ではありません。心と感情を持った1人の人間です。

明らかに育てるのには無理があるのに、サポートもないまま産む人も少なくありません。

そういう人たちは、病気のために正常な判断をする能力さえ失っているのでしょうか?

子どもを妊娠出産するときは、自分の権利だけではなく、子どもの権利や子どもへの義務もよく考える必要があります。